アートがつなぐ幸せの輪

日向の風

2023年 65.2×50.0 cm 油絵、キャンバス

土のにおい
草の種
草の根
葉のかげに
花びらの
妖精がおどる
まだ幻ではなく
なににもなっていない頃
ゆめと記憶の片隅の
日向の風は
ほほをかすめて
流れうつろう

2024 絵と言葉のチカラ展
「NOBUKO賞」受賞作品
https://www.nobuko-art.com/gallery/

審査員評

可憐な少女の表情がいい。視線はちょっと宙を泳いでいるようで、手に持つタンポポ?の花を見ているような、見ていないような・・・・。
その少女の顔と手の表情を際立たせるために、衣服の描写がリアルになりすぎていないのもいい。
背景の抽象的な色面も効果的である。言葉のほうは、なんだか意味深だ。
「なににもなっていない頃 ゆめと記憶の片隅の 日向の風は ほほをかすめて 流れうつろう」
これは作者が少女の頃のかすかな記憶を反映しているだろうか。授賞式で聞いてみたいと思う。
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